ALASKA Glacier Bay Expedition
アラスカ グレッシャーベイ遠征
2006年6月
計画書
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◎はじめに
アメリカ北西部に約2.000kmに渡ってのびるフィヨルド地帯。ここはインサイドパッセージと呼ばれている。無数の島々と細くいりこんだ複雑な入り江。
巨大な木々と豊かな森が作り出す自然。空には白頭鷲やワタリガラスが飛び交い、森には熊やオオカミ、クーガーなどの動物が生活をしている。そして豊かな森が造りだす海には巨大なジャイアントケルプ(海草)やアザラシ、トド、鯨、シャチなどが泳ぎ回る世界がある。
1999年にシーカヤックでアラスカ・ジュノーを出発してカナダ・バンクーバーまでの約1.600kmを航行した。
その遠征は私がリーダーでひたすらバンクーバーを目指す急ぎ足の旅であった。
大きな達成感と感動を得、またVTRを使っての初めての撮影や番組の放送など思い出深いものとなる。
だが急ぎ足の旅でもあったので見そびれた場所も多かった。
2003年からインサイドパッセージに再び通い出した。今度は狭い範囲をじっくりと見る旅だ。バンクーバーアイランドを中心に毎年シーカヤックで漕いでいる。
今年はインサイドパッセージの最北部に当たるグレッシャーベイをシーカヤックで遠征を行う。
◎目的
グレッシャーベイの入り口にあるGustavusよりシーカヤックで漕ぎ進みMuir InletやTarr Inletなどを時間のある限り漕ぎ、その自然を観察する。
デジタルカメラやハイビジョンカメラで撮影記録する。
◎期間
2006年6月5日〜6月19日
◎方法
Gustavusにてシーカヤックをレンタル。荷物、食材、撮影機材をシーカヤックに積み込みキャンプを続けながら漕ぎ進む。
時間や天候等によりピックアップボートを使いベイ内の移動もありえる。
◎想定される危険
陸上ではブラウンベアやオオカミの生息地であり、キャンプ地となる海岸はそれらの動物が食料の捕獲に通る場所でもあるので食材の管理には密閉した用具とベア缶(熊が開けられない丈夫な容器)などを利用して保管する。
食事等は必ずテントから数十メートル離れたところで行い、終わればすぐに片付ける。
ベアスプレーとフレアー(発炎筒)、ベアベルは必ず身に着けて行動する。
海水温はほぼ0度と想定されるので転覆等には特に気をつける。氷河の崩壊が起こす波には常に気を配る。
干満差がかなりあるので、キャンプサイトの選択やカヤックの係留には気を使い、バウラインは長めに用意して必ずしっかりした岩などに繋ぎ止める。
VHFマリーンラジオはいつでも使えるようにする。
◎航海者
野元尚巳 1958年2月26日鹿児島市生
自転車選手(ロード.ピスト.MTB)として国体、九州地域、全日本などに出場の外、トライアスロン(第一回徳之島大会優勝)等、耐久レースで活躍。
南九州を中心にシーカヤックガイド「かごしまカヤックス」主催
学校や各企業などの講演活動、各種企画プランニング。ラジオのレギュラー出演など。
○主な活動
テレビ関連
TBS「筑紫哲也ニュース23」
TBS系列「電撃黒潮隊」
MBC南日本放送「どーんと鹿児島」
日本テレビ「遠くへ行きたい」
MBC南日本放送「黒潮を渡る旅人」
MBC南日本放送「鹿児島海浪漫」ラジオレギュラー
その他多数
出版関係
黒潮海道を行く 葦書房 野元著
トカラへ 再海社 清水哲男氏との対談
(社)鹿児島青年会議所「未来起動21」 寄稿
BE−PAL
アウトドア
カヌーライフ
カヌーイスト
随筆鹿児島
南日本新聞社
鹿児島市広報誌
その他多数
連載関係
日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』
鹿児島ホッとマガジン
○主な遠征
1981年 オーストラリア自転車遠征
1990年 台湾自転車遠征
1998年 BERING SEAシーカヤック遠征
1999年 アコンカグア登山(5.400m到達)
1999年 ALASKA Juneau~CANADA Vancouverシーカヤック遠征
2000年〜1年 沖縄〜鹿児島シーカヤック単独遠征
2003年 CANADA ClayoquotSuoundシーカヤック遠征
2004年 CANADA DesolationSoundシーカヤック遠征
2004年 与論島〜奄美大島シーカヤック遠征
2005年 CANADA DiscoveryIslandsシーカヤック遠征
2005年 屋久島1周遠征
◎グレッシャーベイ
フェアウェザー・チルチカットの4000mを越える山脈に包まれたグレイシアー・ベイ国立公園は16もの氷河が流れ込み、様々な入り江が枝分かれをして複雑な約100kmにも及ぶフィヨルドを作り出す氷と岩と海の世界だ。
また年間4.000mmを超える降水量が、氷河と豊かな自然体系を作り出している。そしてその森や海が作り出す自然にはザトウクジラやアザラシ、アシカ、ラッコ、シャチなどの海獣。そして黒熊やグリズリーベア、オオカミ、ドール・シープなどの野生動物、パフイン、ツノメドリ(ミヤコドリ、パフィン)、白頭鷲、ワタリガラスなど多くの生物を見る事ができる。
1992年に自然遺産と文化遺産のふたつの世界遺産の2重指定を受けている。
1794年にアメリカの提督George Vancouverがこの海域を測量したときにはまだこの入り江は存在していなかった。
そして約100年後の1879年に氷河学者であり自然保護団体SIERRA CLUBの創設者でもあるJohn Muirがこの地を訪れたときにはすでに40kmも氷河は後退していたのだ。
その後も劇的な後退は続き、George Vancouverの時代から約200年には100kmも氷河は後退している。
これほど劇的に氷河の変化のある地は、ここグレッシャーベイ以外は存在していない。
グレッシャーベイルート予定MAP
グレッシャーベイ位置
野生動物保護エリアMAP
年代別の氷河後退図
◎後援 (順不同)
MBC南日本放送。南日本新聞社。アウトドアステーション。アウトドアショップロッキー。鹿児島外語学院。デザインスタジオ・アールエイチプラス。NPOくすの木自然館
◎協賛 (順不同)
(株)アライテント。(株)鹿児島ビデオ
◎協力
冨内芳昌
◎参考資料
アラスカ光と影 星野道男著 福音館日曜日文庫
宇宙船とカヌー Kenneth Brower著 ちくま文庫
自然の歩き方50 加藤則芳著 平凡社
地球の歩き方アラスカ ダイヤモンド社
Sea Kayaking in Southeast ARASKA Jim Howard著 The Globe Pequot
Press
◎装備
○シーカヤック装備
シーカヤック 現地レンタル
スプレーカバー 現地レンタル
PFD 現地レンタル
パドル(スペア込み2本) 現地レンタル
ビルジポンプ 現地レンタル
パドルフロート 現地レンタル
バウライン 現地レンタル
笛 現地レンタル
エアホーン
デッキテープ
GPS(MAP60CS) アクアパック
バッテリー(オキシライト)多数 日本で購入
地図 必要量
マップケース 1個
タイトテーブル(潮見表)一冊 現地購入
タイトカレント、ガイド(潮流表) 現地購入
コンパス3個(1個は腕時計)
VHFマリーン アクアパック
照明弾 現地レンタル
○キャンプ装備
テント アライ・エアライズ1
タ―プ アライ・ヘキサゴン
マット カスケードプロライト3
シュラフ モンベルULアルパインハガー#1
ゴア.シュラフカバー アライ・ゴア
ガソリンコンロ MSRウィスパーインターナショナル
ガソリンタンク1個
ホワイトガソリン 現地購入
コッフェル MSR
チタンシェラカップ2個
ライター3個 現地購入
ウオータータンク 現地購入 ペットボトル使用
アーミーナイフ1個
大型ナイフ1本
ビニールシート1枚
ヘッドライト LEDタイプ
レーションケース1個
蚊取り線香1缶
蚊よけスプレー 現地購入
軍手
箸.スプーン
水筒(ペットボトル) 現地購入
テルモス1個 持参
防水バック 多数 持参
リペアキット 1式 持参 テント・シュラフ用
○衣類
パドリングジャケット 1着 MYI
マイクロフリースロングS 1着 キャプリーン
マイクロフリース上下 1着 キャプリーン
フリースジャケット 1着 シンチラ
パドリングシューズ 1足 CFS
パドリングパンツ 1着
ダウンジャケット 1着
Tシャツ 2着
ゴアレインウエアー 1組 フェニックス
長ズボン 2着 街着を兼ねる
短パン 1着
パンツ 3着 ポリプロピレン製
ソックス 2足 ポリプロピレン製
靴 1足
○撮影機材
カメラ.レンズ CANON EOS KissDn 望遠および広角ズーム
防水カメラ PENTAX OptioWP メモリー1G
カメラ用バッテリー 4個
メモリーストレージャー Transcnd PhotoBank20GB
フィルター EOS用数枚
メモリー コンパクトフラッシュ512MB 2枚
〃 マイクロドライブ4G 1枚
小型三脚
ビデオカメラ SONY HD3 ハイビジョンカメラ
〃 防水ハウジング
〃 バッテリー 3個
〃 ミニDVテープ 10本
メモ帳.ペン
タッパー 適量
パスポート
国際免許
ジップロック 多数(現地で購入)
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