キエ レポ

デソレーションサウンド

もうひとつの旅デソレーションサウンドでは新しい仲間めぐちゃんを加えての出発。
海へと漕ぎ出すとだるまさんが転んだをして遊べるほどのアザラシと出会い、カラスに追いかけられているハクトウワシを眺め、ひるねをしていたシーライオンがパドルでhぃうtぱたけそうな所へ浮かびあがってきました(怖かった〜)。
そして見える世界は人工物がなにもない森と動物と大地と大海の広がりです。
私の気持ちもちょっとだけひろがったかな〜。
今見ているものは、ただ見えるだけじゃなくて何かを訴えかけてくる自然の世界なのですから。
そしてこの旅をドラマチックに仕立てたのはなんといっても陸に米・パスタ等の炭水化物を置き忘れてきてしまった事でしょう。
というわけで釣りです。
4人で一日にロックフィッシュ10匹釣り上げ、サシミ・みそ汁・トマト煮・カルパッチョと板長チギーの考案で、様々な味つけのごちそうになり、素晴らしく満腹!
物足らず旅は自然のふところの深さに更に感激してしまいます。
そしてこの時の食材に、前の旅で別れた森田さん、高木さんが残してくれたインスタントフードがどれだけ貴重だったか!
そしてそして隊長の残してくれた釣り具がどれだけ私たちの支えを作り出してくれたことか!!
彼らとまだまだつながっている〜と実感し、感謝をささげました。
しかしこのときは赤潮で、ふみつけて歩くほどのカキを見て見ぬふり。
けれどこの赤潮のおかげですばらしい夜をすごせました。
赤潮のプランクトンは夜、夜光虫となります。
その海へナイトパドリングに出かけました。
パドルで漕いだ水のしげきを受けて夜光虫は光を放ちます。
カヤックの下を光で包まれた魚が泳いでゆきます。
見上げると空を埋めつくす星の光。救い上げた水が手のひらの中で光り輝くのを見つめながらめぐちゃんが。
「こんなにキレイな体験をして、人にどうやって伝えよう」
その時、私とチギーは同じ本の一節を思い浮かべました。
「いつか、ある人にきかれたことがある。
美しい風景を一人で見ていたとするだろう。もし愛する人がいたら、その美しさやそのときの気持ちをどんな風に伝えるかって。
その人はこう言ったんだ。
自分が変わってゆくことだって。美しいものを見て、感動して、自分が変わってゆくことだって」(旅をする木)星野道夫
私もここで出会った美しい人の心、風景、これからであうであろう美しいものたちから感動するだけではなく、何か変化し、どこかで役立てる力を作る旅をしていきたいです。
野元さん、チギー、めぐちゃん、アンディとともにすごせたことで楽しい個性と、あったかいふんいきがさらにカナダの旅を鮮やかに色取ってくれたことに感謝。
そしてまだまだ遊びきっていないでっかいカナダの自然に感謝。
そしていつまでもバカ楽しんで生きてゆきたい。

カナダ・デソレーションサウンド思い出ベストシーン

第5位 美しく夕日が染める空の色をバックに5人でバカなポーズの写真をとっていたとき。
第4位 岬を漕ぎきったら、腹の減ったチギーは一気に漕がなくなったとき。
第3位 でかいの来たと!と引き上げたら大きなヒトデと小さなロックフィッシュが釣れたとき。
第2位 ロックフィッシュのさばき方がみんな上手になってゆくとき
第1位 米を忘れたことに気がついた野元さんのどこまでもどこまでもおちこんでゆく顔(ほっとけ!野元談)



キエの書いた満天の星空と夜光虫の海

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