くらおこっとさうんどシーカヤックツアーカナダだぜ!
2004年5月29〜6月4日
キエの書いたクラオコットサウンドの絵
みたどうぶつ*落書きです
場所
カナダBCにあるバンクーバーアイランドの西側のクラオコットサウンド。
メンバー(態度のでかい順)
chiggy=知草
団長=野元
たいちよう=富内
大将=高木 *体は一番でかい。
キエ=キエ子
GO=森田
アンディ=安藤
5月29日日本 晴れ
JALが羽田と成田の乗り継ぎ時間を短めにしやがったので、羽田からバタバタと成田へ向かう。
「何が何でもまにあってやる。だめならJALを止めてやるぜ!」と勢い込んで成田空港内をカートを押しながら走っていると、呼び止められた。
今回同行のメンバーが我々の様を見て笑っていたのだ。
何とかまにあったぜ!滴る汗を拭きながらも、カナダで遊ぶぞ!遊んでやる!!と気合を入れたのだった。
ここからはふつ〜〜の機内の旅だ。当然暇なので、スッチーをにこやかに冷やかしながら時間をつぶす。
5月29日カナダ 曇り
時差の関係で今日も29日だ。一日もうけたような気になるのは気のせいだろうか。空港は某巨大軍事大国の大統領のおかげさまで、通関がメチャメチャ込んでいる。1時間は待たされた。暇なので日本古来の遊びしりとりをして時間をつぶす。な〜〜んか日本人の馬鹿丸出しだぜ。他の日本人が冷ややかな目で見ていたような気がした。
空港を出ると今回のサポートをしてくれるchiggyと、一足先のカナダ航空で到着していたたいちようが笑顔で迎えてくれた。
レンタカーの屋根にまで荷物を載せる。車内も荷物の隙間に押し込むように乗り込む。何はともあれいよいよカナダの旅がはじまるぜ!
まずはいきつけのベトナム料理屋で腹ごしらえ。ここのホーはお気に入りだ。量が多く、旨くて安い。
グランビルで残りの買出しをおこないナナイモ行きのフェリー乗り場へ向かう。GOさんが購入したフォルクローネが車内に響く。なんでカナダでフォルクローネなんだろう?でもだんだんなじんでくるから不思議だ。
夜はナナイモのドライブインで泊まり明日からの準備に入る。買出しに行ったリカーショップでキエが未成年に見られ、売ってもらえないだろうと思い、店員に聞いてみたら実年齢に近い返事だった。本人は喜んでいたが店員の社交辞令ではないかな?
5月30日 曇り時々雨
ナナイモからトフィーノまでドライブ。途中でレインフォレストの散歩。でっかい木に圧倒される。
トフィーノで行きつけのベーカリーでランチとツアー中のパンを購入する。
そしてトフィーノカヤックセンターでシーカヤックをレンタル&パッキング。いよいよツーリングの出発だ。
海はきらきらと輝きフロートプレーンの爆音が響く。この音を聞くとカナダに着たんだなと実感が湧いてくる。
StubbsIslandの横を通り過ぎようとしていたらアザラシが見えた。岩の上からこちらを眺めている。ひょうきんな表情がかわいい。
VI(VargasIsland)へ渡るとケルプの群生があった。海底から長い管状の根?が伸び、水面にある球状の浮き球からゆらゆらと葉が伸びている。ケルプの間に隠れるようにカニがいた。キエが捕まえると「なにしやがんだ。離せコノヤロ」とハサミを広げていた。
昨年、貝を掘った入り江に行くとピューと水が噴出している。クラムだ!昨年もこの噴水でクラムの場所がわかり掘り出したのだ。皆、小さなショベルを手に手に掘り出す。子供の拳ぐらいある2枚貝(クラム。鹿児島で言うシオフキ)だぜ!。掘ればいくらでも見つかる。だが食べれる分だけにしておこう。
たいちようと大将が水の中をざぶざぶと歩きながらカニをスコップ?でゲットした。甲羅が拳2個分ぐらいあるレッドロッククラブだ。「やったぁ〜〜」歓声が上がる。今夜の食事が豪勢になるぜ。
入り江の外は風が強くなってきだしたのでこの入り江(ChiggysCoveと命名)で行動を中止する。
気持ちのいい海岸を見つけ思い思いの場所にテントを張る。目の前の木の上で白頭鷲が見張っている。このCoveの門番なのだろうか。
夕食はまずはカニを茹でて食べる。「うめ〜〜〜!!」「おいひぃ〜〜〜!!」みんな思い思いの雄たけびで感動を表現する。どうせここには我々しかいないのだ。どんなに叫ぼうがわめこうが自由だ。
次に貝を焼いて食う。こいつも旨い!!CANADA Beerがグビグビ旨い。あ〜〜来てよかったぁ。
カニの茹で汁でスープを作り、タコライスと食べる。いやいやCANADAで食べるタコライス(沖縄の名物)もいけるぜ!
門番の白頭鷲。*イメージです
今日の夕食
5月31日 雨のち曇り
ChiggyCoveは穏やかな朝を迎えた。朝食を食べていると対岸をでかい犬が歩いている。よく見ると狼だ。まあそれほど違いはないだろう。しばらくすると出勤するかのように白頭鷲がシーダーの上にとまる。
3名のカヤッカーが過ぎ去ってゆく。昨年ほどではないが、多数のシーカヤッカーを見かける。
ゆったりとVIの沿って西に向かう。外洋が近くなったせいかうねりを感じ出す。EbyRkを回り込むと気持ちのいい砂浜があるのだがサーフゾーンとなっていた。停滞しているカヤッカーも数名いた。上陸できなくもないがあえてリスクをおかすこともないだろう。昨年キャンプした浜に引き返すことにする。
離れていたたいちようと大将がご機嫌な顔で現れた。「でへへへ!シルバーサーモンGetしたもんねぇ〜〜!」なっなんとシルバーサーモンを釣り上げていたではないか。皆も歓声をあげる。彼らにはもっと釣り上げてもらいたいのでしばらく別行動(釣り部隊として)をとってもらう。
*しかし釣れたのはこの一匹のみだがそれでもすごいぜ!
我々はだらだらと野営地の浜を目指して漕ぎ進んだ。この浜は昨年も2泊しているお気に入りの所だ。思い思いにテントを張りロープをかけて濡れた服を乾かす。この浜では連泊することにした。
夕方からChiggyCoveにカニとクラムを獲りに行く。いるはいるは。クラムはいくらでも獲れるし、カニもその気になればいくらでも獲れる。だが無用な殺生はしてはいけない。クラムも小さなものは逃がし、カニも小さなものや子ガニを抱えたメスはそのままにしておく。もちろん「来年には大きくなっているんだぜぇ!えへへ」と声をかけてやった。少しカニが引きつったような気がした。
キャンプサイトに戻り夕食の準備。今夜はグリーンカレーがメインのはずだった。が、主役の座はサーモンの刺身とはらす焼きに奪われた。昨日は主役だったカニも、今日は脇役だ。まして貝はエキストラに変わり果てていた。もちろん旨いことには変わりがないのだが・・・・・
サーモンの刺身を食べるたびに「うめ〜〜〜!!」「おいひぃ〜〜〜!!」の連呼。会話もだんだんと単純な言葉になってゆく。「食うか?」「食う」「旨いか?」「旨い」ets・・・だいぶ体も心も単純化してきているようだ。
たいちようと大将がChiggyCoveから石をたくさん積んできた。今夜はこれで石焼テントサウナをやるとのこと。楽しみだぜ。
まずは石を並べてその上で焚き火をする。そしてグランドシートにぽっかりと穴を開けたテントを張り大量の水を用意する。そして水着、Tシャツ、裸・・・・ともかく汗をかいてもかまわない格好でスタンバル。気温が低いので寒いぜ!
テントに入り、そして真っ赤に焼けた石をシャベルで運び込み火傷に気をつけながら石に水をかける。とたんにものすごい蒸気がテントの充満した。一気に汗が噴出す。「冷え〜〜〜!」「すげ〜〜〜!!」「すんご〜〜い!!」アーパーな叫び声が上がる。想像以上に強烈なサウナだ。我慢できるぎりぎりまでテントで粘り、外へ飛び出した。キエを冷たい海に投げ込む。私も手を捕まれたまま海に引きずり込まれた。気持ちがいい。海水温は16度ぐらいしかないだろうが、上がればほかほかと暖かい。たいちようも大将もアンディもchiggyもGOも(中には入らなかった人もいたが、このさい皆飛び込んだとしておこう)皆はしゃいでいる。
体を拭き、服をつけるとさっぱりした。今夜は更に酒が旨く、ぐっすりと眠れそうだ。(いつもぐっすり寝ているが・・・)
今日の夕食
テントサウナ。
汗びっしょりで出てきたところ。
6月1日 晴れ
今日はFI(FloresIsland)に漕いでゆく。大潮なので潮流を考えながらまずは対岸の岬を目指す。途中でかなり速い流れがあるが、たいちようや大将はのんびりと竿を振っている。
いったんVancouverIslandに渡り沿岸近くのエディ(反流)を捕まえながら北上。ケルプの森が綺麗だ。途中でアザラシを数頭見かける。相変わらず愛嬌のある顔をしていた。
MillarChannelを渡りFI二到着。ここでランチとする。今日はchiggy特性のラップだ。
昼食後、森の散歩に行く。GOさんは昼寝がしたいと砂浜で寝ていた。「WildSide」と書かれていた横倒しの木を乗り越えボードウオークの遊歩道に入り込む。
「ああ!もうだめだぁ!」キエがしゃがみこむ。この森のパワーに参ってしまったようだ。彼女は木の精霊みたいで、素晴らしい木を見たら心が奪われるようだ。ついには木の前でヨガを始めてしまった。まあ他のメンバーが「いよ!木のポーズ」とか「嬉しさのポーズ」とはやし立てたせいもあるのだが・・・
素敵な森を抜けるとこれまた綺麗な砂浜が広がっていた。流木も素晴らしい。皆声もなく感動している。中には大声を出して感動している者もいたが・・・
カヤックに帰るとGOさんがさっぱりとした顔で出迎えてくれた。一眠りして英気を養ったようだ。
FIを後に野営地であるVIに向かう。潮流が激しいので進路を常に修正し、エディを捕まえながら帰り着く。
今夜もテントサウナで盛り上がる。この日の奇声No1はGOさんだった。私はお嬢さんも知っているが、こんな声を出すお父さんがいるといいねぇ。
今日の夕食
ツインピークスをバックにご機嫌な大将。
6月2日 晴れ
今日がシーカヤック最終日だ。みごとに晴れ渡っている。2泊お邪魔したビーチに別れを告げ、いったんトフィーノ方面に向かう。
本流は反対方向に流れているが、我々はエディを捕まえて楽に進む。今日も気持ちがいい。
LemmensInletに入り込むと満潮時と重なるのでランチポイントが見つからないかもしれない。いい感じの浜を見つけたので早めにランチとしゃれ込む。
目の前にはTofinoの町並みが見え、フロートプレーンの爆音が響き渡る。キエは打ち寄せられた○○のように砂浜で寝ていた。
ネイティブの居住地を海から眺める。トーテムポールと色とりどりに塗られた家が並んでいた。海岸から1隻のネイティブカヌーが漕ぎ出してきた。ネイティブがエコツアーとして始めているガイドツアーとのこと。まさにエコツアーの原点だな。
MIに上陸。ここからウォークボードを歩き森の散歩だ。今日は他のカヤックが見えない。昨年は20艇ほどのカヤックがいたのだが・・・
様々な表情の木を見ながら進む。気の精霊にキエはメロメロになっている。そして目的のハンギングガーデンツリーについた。
一本の木にたくさんの寄生植物が繁殖し、まるで一つの森を形成している。まるでバンクーバーの建物に見られるようなハンギングガーデン(ようするにフラワーポッドを窓から下げたもの)を取り付けたように見える。だからハンギングガーデンツリー。鹿児島県民の私はつい屋久島の縄文杉を思いだしてしまう。
森を後にしてTofinoへ向かう。だんだんと名残惜しくなってくる。みんなからも「帰りたくないよ」オーラがビシビシと感じられる。
最後はカナディアンロール(ただ単にカナダでロールしただけ)とシンクロロール(数名でいっせいに一回転する)を決めてシーカヤックツアーを終了する。
Tofinoの町を少しだけ探索し、この夜はキャンプ。久しぶりにシャワーを浴びる。
ロングビーチの流木。
6月3日 晴れ
ロングビーチを散歩する。相変わらず「どっ!どうしよう」と動揺するぐらいたくさんの流木が流れ着いている。海べたを歩いていると小魚がぴちぴちと打ち寄せられていた。よく観察すると砂浜から顔を出して、波が打ち寄せると穴から飛び出してくる。周りを見るとたくさんの小魚が無数にはねており、それらを鳥達が食べている。
ならば我々も食べれるはずだと、生きのいい魚を捕まえてそのまま食べた。ほんの少し生臭いが旨い。他のカナディアンに見られなくてよかったぜ。
長いドライブの後バンクーバーに帰り着いた。夜は日本料理屋で祝杯を挙げる。
ギャラリーだよ。
いよいよツアーに出発
ケルプの森を漕ぐ。
レッドロッククラブ(ようするに赤岩ガニ)
茹で上がり。
あさりも焼いて。
くぴっ!と飲んで。
いたらきます。
木を見たら下がりたい人。
木を見たら登りたい人。
たいちようがシルバーサーモンGET!
この勝ちほっこったようなたいちようの表情。
にしてもあんたは偉い!!
そして豪華な夕食となりました。
もちろんかに味噌の最後は日本酒でいただく。
バナナスラム(巨大なナメクジ)の味見をするキエ。
*本当に舌が付いてしまった。
たくさんの島々が続いている。
なんとなく九十九島にも見える。
ここからWildSide。野性の世界なのだ。
ふざけていたらグリッときてしまった。マジで痛かったぜ!
花があるかと思いきや。
洗濯物の花も咲く。
やはり晴れはいいねぇ。
静かな入り江を漕ぎ進む。
昼食風景。
GOさん待望の雪山を見ながらのパドリング。
森を歩く。
気持ちのいいベンチが作られていた。
ツアー終了。
最後は閉めのシンクロロール。
小魚の踊り食い。
お馬鹿ショット。
鯨に食われたキエ。
こ〜〜んなモノを食べると。
こ〜〜んなだらしない顔になる。
もてる人もあれば。
ただただ食べてばかりの人もいる。
そんなんで今回のツアーをガイドしましたchiggyと野元でした。
後ろで何気に写っているのが画像提供のアンディ。*日本人です・・・たぶん・・・